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会計クラウドで会計期間を削除すると翌期3か月分の仕訳は戻らない 削除の前に確かめること

魔法陣会計クラウドで年度繰越をやり直したくて最新の会計期間を削除すると、翌期3か月分として入力していた仕訳が消えてしまうことがあります。

削除すれば元に戻ると思いがちですが、そうはなりません。

結論

会計期間を削除しても、翌期3か月分の仕訳は戻りません(削除後の最新会計期間では0件になります)。

削除した会計期間は全データが消え、復旧できません。削除する前に仕訳をCSVで書き出しておくのが唯一の備えです。

公式Q&Aの回答

公式Q&Aでは、次のように案内されています。

  • 会計期間を削除すると、削除前の前期データが最新会計期間になる
  • 最新会計期間では翌期3か月の入力ができるようになるが、翌期3か月分の仕訳は復元されない
  • 翌期3か月に入力していた仕訳は、年度繰越のときに繰越後の会計期間へ移っている
  • 削除できるのは最新の会計期間だけで、その期間の全データが削除され、復旧できない。PDFリストのPDFも削除される

なぜ戻らないのか

会計クラウドでは、年度繰越の前でも翌期の最初の3か月分の仕訳を入力できます。この仕訳は、年度繰越のときに繰越後の会計期間へ移ります。

たとえば3月決算で、決算作業中に4月から6月の仕訳を先に入力していたとします。

  1. 年度繰越をすると、4月から6月の仕訳は新しい会計期間に移る
  2. 繰越をやり直そうと新しい会計期間を削除すると、移った4月から6月の仕訳も一緒に消える
  3. 前の会計期間に「翌期3か月」の入力枠は戻るが、中身は空のまま

仕訳は「移動」していて、元の場所には残っていないので、削除すると一緒になくなります。

そもそも削除が必要か

前期の仕訳を直したいだけなら、会計期間を削除する必要はないかもしれません。

公式Q&Aによると、年度繰越の後も、前会計期間は[基本設定]メニュー以外の画面を編集できます。前々会計期間より前になると、[基本設定]・[入力]・[決算書]メニューの画面が編集できなくなります。

前期の仕訳の修正や追加であれば、まず削除せずに直せないかを確かめます。

削除する前に確かめること

  • 削除する会計期間で入力した仕訳を、[仕訳帳]からCSVで書き出したか(翌期3か月分も含む)
  • 削除する会計期間で科目や部門を追加・変更していないか。していたら、その内容も控える
  • [PDFリスト]にある、削除する会計期間のPDFのうち必要なものを保存したか
  • 削除する会計期間で、決算書類や電子申告のデータを作っていないか

削除の操作は、[年度切替]の画面の[最新会計期間を削除する]ボタンから行います。公式Q&Aでは[データ処理]>[年度切替]と案内されていますが、令和8年11月時点の画面では[設定]メニューの中にあります。確認画面が出るので、内容をよく読んでから進めます。

魔法陣会計クラウド 年度切替の画面と最新会計期間を削除するボタン
[設定]>[年度切替]。削除できるのは最新の会計期間だけ

削除してしまったときは

公式Q&Aには、削除した会計期間を復旧する手順はなく、「復旧できません」とされています。以下は考えられる対応です。

  • 削除前に仕訳のCSVを書き出していれば、年度繰越をやり直したあと、[CSVファイルのインポート]で仕訳を取り込み直す
  • CSVがなければ、通帳や証憑から入力し直す
  • 判断に迷うときは、魔法陣のサポートに問い合わせる

まとめ

  • 会計期間を削除しても、翌期3か月分の仕訳は戻らない
  • 仕訳は年度繰越のときに新しい会計期間へ移っていて、削除すると一緒に消える
  • 前期の仕訳を直すだけなら、削除しなくて済むことがある
  • 削除する前に、仕訳をCSVで書き出しておく
  • この記事を書いた人

サガミ

《魔法陣》を実務で使っている公認会計士。公式のQ&Aやヘルプだけでは分かりにくいところを、ユーザーの立場から補っています。株式会社ハンドとは関係ありません。

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