消費税 会計クラウド

魔法陣会計クラウドから《魔法陣》消費税へ連動する 連動する項目・しない項目と、読み込む前の注意

魔法陣会計クラウドで記帳したデータは、《魔法陣》消費税に連動させて申告書を作れます。

ただ、すべての項目が連動するわけではありません。また、読み込むと消費税側で入れていた値が上書きされるので、手順を間違えると入力し直しになります。

結論

連動は「会計クラウドから連動ファイルをダウンロード」→「《魔法陣》消費税に読み込む」の2ステップです。

課税売上高や課税仕入、付表の主な金額は連動しますが、中間納付税額などは消費税側で入力します。

読み込むと連動対象の項目はすべて上書きされるので、手入力は読み込みの後にします。

公式Q&Aの回答

公式Q&Aには連動する項目の一覧がありますが、量が多いので、ここでは実務で迷うところを中心に整理します。

連動の流れ

  1. 会計クラウドから、連動ファイルを手元のパソコンにダウンロードする
  2. ダウンロードした連動ファイルを、《魔法陣》消費税に読み込む

連動ファイルは、連動に必要なデータが書き込まれたファイルです。

連動の画面では、集計期間と対象製品(《魔法陣》消費税のバージョン)を確かめてから、[連動ファイルをダウンロード]を押します。会計期間の途中で免税事業者から課税事業者になった場合は、チェックを入れて適格請求書発行事業者の登録年月日を入れる欄もあります。

魔法陣会計クラウド 《魔法陣》消費税の連動ファイルをダウンロードする画面
[魔法陣税務連動]>[消費税]。下に「70%経過措置の集計には未対応」と表示されている(令和8年11月2日時点)

連動する項目

基本情報

課税区分、売上の計算方法、仕入の計算方法、旧税率の課税資産の取引の有無、法人・個人の別が連動します。

原則課税

帳票主に連動する項目
課税売上高課税売上高、リバースチャージ方式、輸出免税売上高
課税仕入の内訳課税仕入の支払対価の額、課税仕入に係る消費税額、課税貨物に係る消費税額、リバースチャージ方式
付表1-3消費税額、貸倒税額
付表2-3非課税資産の輸出等、非課税売上額、課税仕入の支払対価の額・消費税額、80%経過措置に係る支払対価の額・消費税額、貸倒回収に係る消費税額

簡易課税

帳票主に連動する項目
事業区分別売上事業区分別の課税売上高、返還等対価、輸出免税売上高
付表4-3消費税額、貸倒回収に係る税額、貸倒税額
付表5-3事業区分別の課税売上高に係る消費税額の明細(2種類以上の事業を営む場合)

旧税率が適用された取引がある場合は、付表1-1・1-2、2-1・2-2、4-1・4-2、5-1・5-2と連動します。

連動しないもの(消費税側で入力するもの)

公式Q&Aでは、次のものは連動に対応していないとしています。

  • 中間納付税額など、連動に対応していない項目
  • 中間申告
  • 課税期間の特例
  • 中小事業者の税額計算の特例(平成28年改正法附則38条1項・2項)
  • 課税標準に対する消費税額の計算の特例
  • 個人事業者の課税取引金額計算表等の読み込み
  • 原則課税で旧税率がある場合、簡易課税で旧税率がない場合の2割特例

また、読み込めるのは申告区分が「確定」のデータだけです。「予定」や「修正」のデータでは、消費税側の読み込み機能が使えません。

読み込む前の注意:入力済みの値は上書きされる

《魔法陣》消費税に連動ファイルを読み込むと、連動の対象になっている項目は、入力済みの値が削除されてすべて上書きされます。

消費税側で先に金額を直していても、読み込み直すと連動ファイルの値に戻ります。次の順番にすると、入力のやり直しを防げます。

  1. 会計クラウドで仕訳を確定させる
  2. 連動ファイルをダウンロードして、消費税に読み込む
  3. 中間納付税額など、連動しない項目を消費税側で入力する
  4. 会計クラウドで仕訳を直したら、もう一度読み込み、3をやり直す

連動ファイルがダウンロードできないとき

公式Q&Aでは、次の場合は消費税の連動ファイルをダウンロードできないとしています。

  • [設定]>[基本情報]>[消費税設定]で、消費税処理が「免税」になっている
  • 会計期間の期末日が令和元年9月30日以前
  • 消費税区分が「税区分不明」「課税売上不明」「課税売上の返還不明」の仕訳がある

いちばん多いのは3つ目です。「不明」の税区分が残っている仕訳を探して、正しい税区分に直すと、ダウンロードできるようになります。

控除割合70%の仕入れがある場合

公式Q&Aの付表2-3の連動項目には「80%経過措置に係る支払対価の額・消費税額」とあります。

免税事業者などからの仕入れの控除割合は、令和8年10月1日以後の仕入れから70%に変わりました。令和8年11月2日に確認したところ、連動の画面には「70%経過措置の集計には未対応です。11月中に対応を予定しております。」と表示されていました。対応が済むまでは、70%の仕入れは連動の集計に入らない前提で、読み込んだ後に付表2-3の経過措置の欄を自分で確かめて入力します。対応状況は、会計クラウドのお知らせで確認できます。

まとめ

  • 会計クラウドから連動ファイルをダウンロードし、《魔法陣》消費税に読み込む
  • 課税売上高・課税仕入・付表の主な金額は連動するが、中間納付税額などは消費税側で入力する
  • 読み込むと連動対象の項目は上書きされるので、手入力は読み込みの後に
  • ダウンロードできないときは、「不明」の税区分が残っていないか確かめる
  • 控除割合70%の仕入れは、令和8年11月2日時点で連動の集計に未対応(11月中に対応予定)。対応までは付表2-3を自分で確認する
  • この記事を書いた人

サガミ

《魔法陣》を実務で使っている公認会計士。公式のQ&Aやヘルプだけでは分かりにくいところを、ユーザーの立場から補っています。株式会社ハンドとは関係ありません。

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